鎌倉好き集まれ!もくれんさんの鎌倉リポート・第27号(2003年7月20日)

よく見てみたら・・・   英勝寺・・・2

仏殿の十二支    英勝寺

【東光山 英勝寺】
現在鎌倉では唯一の尼寺。寺域は太田道灌公の旧跡であり、鎌倉市扇ヶ谷に在る。
二層式屋根をいただいた仏殿は禅宗様式の建物で、本尊の木阿弥陀三尊像が安置されている。

戴いたしおりを読んでみると、仏殿には十二支の彫り物がって書いてあったので、よくよく見てみると、一周に 子、丑、寅、卯, 辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥 と彫り物が並んでいました。

その中の 子(ねずみ)、丑(うし)、寅(とら)、亥(いのしし) です。
【八十年ぶりに里帰り。復興をこのプレハブの中で待っています。関東大震災で倒壊し、英勝寺を離れておりました。】と書かれています。

この山門が80年眠っていたところ(祇園山ハイキングコースの手前の山懐)へこの間行ってみたら、なんと 何と 新興住宅地に生まれ変わっていて、全然面影はありませんでした。

あの幽玄な世界で眠っていた山門さんは、ここ英勝寺に移されてどんな気持ちですか?ってお聞きしたかったのですが、扉は鍵がかかっていて聞くことは出来ませんでした。

山門が安置されているプレハブ小屋 英勝寺

三霊社権現の入口と出口 

三霊社権現と書いてある洞穴みたいのがあったので、覗いてみても何にも見えず、左の脇に道が出来ていたのでまわって見ると、また洞穴が見えました。ちょっと覗いてみても中は真っ暗で、「こわっ」って感じでしたが、思い切って中へ入ってみました。少し先に明かりがみえて、出口があるなって感じだったので行ってみました。
中で道が曲がっていたので入口からは真っ暗に見えたのですが全部でちょうど5メートルくらいだったでしょうか、中央には写真の真中下のような仏像が鎮座ましまっていました。
そして 出口があったので出てみると、なんとこの「三霊社権現」と書かれた前に出ました。
ちょっと 面白い 夏向きの体験でした。
 ヨウシュヤマゴボウ 【洋種山牛蒡】 アメリカヤマゴボウとも言われる。
明治初期に日本に入り、現在では空き地や道端などに雑草化している。
アップにすると こんな花でもかわいい ネ !

       野に咲く花のように

※編集部注
ここに「野に咲く花のように」の詩の1番を紹介して頂きました。しかし、著作権の問題で歌詞は掲載できません。
この詩に関しては「作詞:杉山政美 作曲:小林亜星 歌:ダ・カーポ」の「野に咲く花のように」をお聴きください。

ヨウシュヤマゴボウ  英勝寺

鐘楼    英勝寺

【 袴付きの鐘楼 】

この絵は、何年か前に描いたもので、現在の鐘楼は塗りなおしされていて、もっと黒っぽくなっています。
 
          木

   小鳥は  小えだのてっぺんに、
   子どもは  木かげのぶらんこに、
   小ちゃな葉っぱは  芽のなかに。

   あの木は、  あの木は、 うれしかろ。

          金子 みすゞ