鎌倉好き集まれ!女将さんの鎌倉リポート・第2号(2005年12月29日)

「鎌倉七福神巡り」 その2

「寿老人」妙隆寺

宝戒寺を出て左に歩く事4分ほどの所に「妙隆寺」があり、本堂の前の小さな祠の中に[寿老人]が祀られています。

[寿老人]は、老人星の化身とされています。

老人星?・・・歳とった星?

これは中国の道教の神仙思想から由来するもので、人が老人となり、仙人となって辿り着く「輝く星」の事

人間が歳を取って最期には「星」になるという、ちょっとロマンチックなお話ですね。

[寿老人]は鹿を伴い、経を巻き付けた杖を持っているのが一般的なお姿

もちろん「長寿の神様」です。



恵比寿「本覚寺」

「妙隆寺」から「本覚寺」までは徒歩5分ほど
この通りの名は「小町大路」
途中「日蓮上人辻説法跡」があります。

[恵比寿]は「商売繁盛の神様」として有名ですよね。

七福神の中では唯一日本伝来の神様で、古くは漁業の神様として崇められていました。
にこやかに「鯛」を抱えている姿は「海の恵み」を表し、その「鯛」は繁栄のシンボル

1月1日から3日までの「鎌倉えびす」では、「商売繁盛で笹もってこい♪」と艶やかな「福娘」の姿を見る事ができます。

「大黒天」長谷寺

「本覚寺」から「長谷寺」までは、徒歩30分ほど
鎌倉駅に戻ってバス(長谷観音下車)か江ノ電(長谷駅下車)を使うという手もあります。

[大黒天]は、古代インドの神様

打ち出の小槌と大きな袋を持った姿から「幸福と財運」を人々に与える神様とされています。


「福禄寿」御霊神社

そして7番目が「福禄寿」

「御霊神社」は鳥居の前を江ノ電が走り、9月18日の「面掛行列」でも有名ですね。

その面掛行列に加わっているのが[福禄寿]

[福禄寿]は、中国の伝説上の道士で南極星の化身といわれています。
道士とは、「仙人」になる道を教えた道教を信仰し修行する人の事。

道教で「福」・・・幸運と子孫繁栄
    「禄」・・・金銭に恵まれる事
    「寿」・・・長生きする事

何とも欲張りな神様です。

「鎌倉七福神巡り」皆様の開運をお祈りして・・・