鎌倉好き集まれ!つなさんの鎌倉リポート・第13号(2007年12月3日)

森真沙子 『化粧坂』

この案内板を見ると「鎌倉」という感じがします

今回は、森真沙子の『化粧坂』をご紹介します。

舞台となるのは本のタイトルの『化粧坂』が近い扇ガ谷の旧家。
鎌倉へ転勤してきた銀行員、菅野美和子は、
支店でのケアレスミスから、扇ガ谷の旧家に住む篠宮瓔子を訪ねた。
瓔子は自宅で文芸サークルをひらいており、
後日、そこで行われる「とはずがたり」の輪読会に
招かれた美和子が不思議な体験をする・・・という
ミステリーというよりホラーといった感じの作品です。
「鎌倉Today」や「mixi」などで鎌倉の紅葉を探してみると、
海蔵寺あたりも紅葉がきれいというので
早速、この作品の舞台となる扇ガ谷へ行って見ました。

海蔵寺へ向かう道。とても鮮やか。

海蔵寺の山門の前の駐車場のもみじ。

実際行ってみると、海蔵寺の境内より
その途中の道沿いや、お寺の駐車場の方が、
意外といい色になっていたりしていたので、


これはさぞかし「化粧坂」も
いい感じだろうと思っていたら・・・
紅葉の「こ」の字も見えず、
さらに雨も降り、空には雲が覆っていたため、
ただ薄暗い山道という状態でした。


まぁミステリ作品の舞台としては、
こういったほうが雰囲気はありますが・・・。

ありゃりゃ・・・

どっしりと座る佐殿の傍にも紅葉が。

しかし、さらに坂をあがって源氏山公園へ行ってみると
きれいに赤や黄色が色づいていました。


「化粧坂」だけはまだ化粧前だったようです。