鎌倉坂ノ下にある御霊神社の例大祭で、鎌倉市の無形文化財にも指定されている”鎌倉神楽”が執り行われました。 鎌倉時代から伝わる湯立をともなう神楽で、神楽座の脇の大釜で湯が立てられ、祓と吉凶を占う神事だそうです。 宮司さんの解説に従って古神楽が執り行われました。 @「御幣招(ごへいまねき)」:御幣を捧げて四方拝の舞を行い、神々を招き寄せる A「掻湯(かきゆ)」:御幣の柄で大釜の湯を掻き回し 釜の中央から湯花を立てて吉凶を占う B「笹の舞(ささのまい)」:神官二人の笹舞の後、湯に笹を浸して振り回し祓いを行う C「射祓(いはらい)」:四方にいる悪しき者を竹の矢で射祓う D「剣舞もどき(けんまいもどき)」。天狗と山ノ神が二人で舞う 「剣舞もどき」は、天下泰平・家内安全を願う天狗の舞を、山ノ神が道化役となって邪魔するコミカルな舞。 参拝者が神事で緊張した状態から、再び日常へと戻っていくというい意味から「もどき」と言われるそうです。 観衆のみんなが楽しみ、笑顔で幸せを持ち帰る神事なんですね。
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