鎌倉の歩き方

鎌倉七福神めぐり

コース内容

室町時代、様々な御利益を願う民衆の信仰から生まれたと言われる七福神信仰。
由来は諸説ありますが、当時の“七神”は必ずしも一定しておらず、江戸時代中期に今のような七つの徳を持つ神々になったそう。
一日で巡ることが出来る鎌倉・七福神詣は北鎌倉から巡るのがおすすめです。中国・インド・日本をルーツとする個性豊かな神々の巡拝へ、一年の幸福を願っていざ!出かけましょう。

スタートは北鎌倉駅

JR北鎌倉駅

鎌倉七福神めぐりのスタートは北鎌倉駅です。電車を降りたら円覚寺とは反対側に出ます。駅を背にして左方向へ歩き始めます。
6分

浄智寺(布袋尊)

まずは布袋尊の浄智寺。駅からは10分弱で到着します。布袋といえば大きな袋を背にして杖を持つ姿が有名ですが、浄智寺の布袋像は袋を背負わず右手で前方を指差しているのがユニークです。弥勒菩薩の別の姿が布袋尊といわれています。境内裏の洞窟に等身大石像が祀られています。知恵を授け、福徳円満の人を作る福神です。

■布袋尊(ほていそん)=不老長寿の神
弥勒菩薩の化身といわれ、中国五代のころに実在した禅僧・契此(かいし)の姿と言われています。大きな袋を背にして杖を持つ姿が有名ですが、浄智寺の布袋像は袋を背負わず右手で前方を指差しています。境内奥の洞窟に祀られています。

次は鶴岡八幡宮です。ちょっと距離がありますが、のんびり歩きましょう。
25分

鶴岡八幡宮(弁財天)

大仏と並んで鎌倉の顔・鶴岡八幡宮に着きました。浄智寺からは25分の歩きです。源頼朝が平家の滅亡を祈願したとされる旗上弁財天社は源平池右の中島にあります。弁財天像は国宝館に安置されており、武運長久、大願成就の福神です。

■弁財天(べんざいてん)=芸能・海運の神】
芸術の神様としては“弁才天”といわれますが、後に金運を授けてくれる神様でもあるということで“弁財天”と書かれるようになりました。七福神の中で唯一の女神です。鎌倉国宝館に安置されています。

次は宝戒寺です。八幡宮を出てすぐのところにある鳥居(三の鳥居)を左に曲がり、まっすぐ進みます。
5分

宝戒寺(毘沙門天)

三の鳥居からまっすぐ進んで突き当たったところに萩寺として有名な宝戒寺があります。鶴岡八幡宮からは5分ほどです。
宝戒寺は北条氏ゆかりのお寺です。本尊の左手に毘沙門天がまつられています。仏教の四天王の一人で、病魔退散、財宝冨貴の福神です。

■毘沙門天(びしゃもんてん)=病魔対敵の神
別名を多聞天といい、仏教を守る四天王の一人です。須弥山(しゅみせん=仏教の世界観で、世界の中心)の北方の守護神にあてられており、その武威の盛んなことから災難や病患を除いて福智や富貴を授けるものとして信仰されるようになりました。

宝戒寺をでて目の前の道を左方向へ行きます。その道沿いに妙隆寺があります。
4分

妙隆寺(寿老人)

宝戒寺から妙隆寺までは約4分です。
「鍋かむり日親」と呼ばれた傑僧・日親上人ゆかりのmoryuji。目指す寿老人は本堂手前にある池のほとりの小さな社に祀られています。こちらの寿老人は欅の一本造りです。また、本堂の左手前にはもう一体の寿老人(石造り)がいます。人々の安全と健康を守り、長寿を司る福神です。

■寿老人(じゅろうじん)=長寿の神
中国の道教の神仙思想から来た伝承で、長寿を司る神様といわれています。また、「老子」であるという説や、宋の時代の仙人「寿星」の化身でありという説もあります。

妙隆寺を出て来た道をさらに進みます。
6分

本覚寺(夷神)

今度は6分ほど歩きます。夷尊神は本覚寺のシンボル・夷堂の中にあります。堂内には黒い夷尊神が祀られています。幕府の守り神として源頼朝が祀ったと伝えられています。
恵比寿は七福神の中でただ一人の日本の神様です。恵比寿は、古く関東では夷尊神と書かれました。商売繁盛、家運隆盛、縁結び、五穀豊穣の福神です。

■夷尊神(えびすそんじん)=商売繁盛の神
夷(恵比寿、えびす、戎)は、漁業の神、商売繁盛の神として祀られています。本覚寺の夷尊神像は鯛を持たない古い形の像で定朝の作です。幕府の守り神として源頼朝が祀ったと伝えられています。七福神の中では唯一日本の神様です。

いよいよお腹が空いてきました。鎌倉駅まで歩きましょう。
3分

鎌倉駅

ここから長谷に向かうのですが、江ノ電に乗るかバスに乗るかお好きな方でどうぞ。
バスターミナルは駅東口、江ノ電に乗るなら西口方面に向かいます。
長谷までは、江ノ電で5分、バスでは約15分で到着します。
江ノ電で5分、長谷駅から5分

長谷寺(大黒天)

早速長谷寺に向かいましょう。江ノ電長谷駅からは徒歩5分、バス停「長谷観音」からは徒歩4分ほどです。
四季折々の花と由比ヶ浜を一望できる長谷寺は鎌倉有数の古刹。大黒天は長い石段を登ったところにある大黒堂の中とその隣にある宝物館の中にあります。宝物館の中にある方が本尊の大黒像です。また、長谷寺はこの他にもたくさんの見どころがありますのでゆっくりお楽しみ下さい(長谷観音と呼ばれている十一面観世音菩薩、展望台から見る由比ガ浜海岸など)。

■大黒天(だいこくてん)=財福の神
元は古代インドの破壊神シヴァの化身でしたが、日本に伝わる頃には台所の神様に変わってきました。農業の守り神としての性格が強いのですが、出世、開運、財富招来の福神ともされています。長谷寺では、観音堂の隣の大黒堂と宝物館の両方に祀られています。

長谷寺を出て、御霊神社にむかいます。
8分

御霊神社(福禄寿)

御霊神社は毎年9月に行われる奇祭「面掛行列」が有名です。長谷寺からは歩いて約8分、裏路地のような道を進みます。福禄寿が祀られているのは本殿に向かって右側の社です。長寿、家禄永遠を司る福神です。

■福禄寿(ふくろくじゅ)=幸福・財宝の神
中国の神が起源です。幸福、財宝、長寿を招く福神として知られています。御霊神社には、宝蔵庫に祀られています。

おつかれさまでした。これで七福神をすべて巡りました。
長谷駅まで戻りましょう。
5分

江ノ電長谷駅

江ノ電に乗って鎌倉駅に向かいます。
鎌倉駅までは5分、短い江ノ電の旅をお楽しみ下さい。
江ノ電で5分

鎌倉駅

鎌倉駅に到着しました。気をつけてお帰りください。

コース全体図

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